2011年04月21日

「日東あられ」が自主廃業

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岐阜県揖斐郡池田町の菓子・食品製造販売の「日東あられ新社」が経営
不振から自主廃業を決めたニュースが流れました。
すでに受注している商品の生産と清算作業を終えた上で、2~3カ月後
に特別清算手続きに入るそうです。 社員は全員解雇の予定です。


*写真はインターネットより抜粋しました。



自主廃業した「日東あられ新社」は、1948年創業の菓子製造メーカー
で、「日東あられ」「日東切り餅」などのブランド商品で全国的には
知名度の高い企業でした。
しかし、バブル期に株式投資の失敗により570億円の負債を抱えて
1991年に事実上倒産していました。
その後、即席めん大手の「サンヨー食品」の支援を受け1994年4月に
「日東あられ新社」を設立し事業を継続してきました。
しかし、親会社「サンヨー食品」からの借入額が30億円に達してい
ることや、経営を取り巻く環境が悪化していることが要因にて、事業
の継続を断念した、と伝えています。


企業は「環境適応業」であるということは当然、理解していたことと
思いますが、企業体質を変革できなかったのでしょうか?
総務部から発表された「経営を取り巻く環境が悪化している…」との
コメントがありましたが本当にそうでしょうか。
生き残る道やチャンスは、あったとは思いますが現在の環境に企業側
が合わせられなかった
ことが、廃業の要因ではないでしょうか。
また「顧客の年齢層が高く、2007年頃から売上は縮小傾向だった」
と答えていることからも、「顧客の創造」が行われていなかったこと
も想像できます。
知名度の高い「過去のヒット商品」からの脱皮ができなかったことも
大変に残念なことです。


今回の「日東あられ新社」からの教訓
①本業以外の事業には手を出さない。
②環境に合わせた企業体質へ変革する。
③「顧客の創造」を企業目的とする。
④過去のヒット商品に頼らず商品開発を行う。


企業経営者の皆さんは、是非とも教訓を活かして下さい。














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