2011年03月08日

「食べるラー油」大ヒットの仕掛け

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すでにお馴染の「食べるラー油」の登場で、ラー油市場は約10倍以上
の規模に拡大しました。
最初に商品開発を行った桃屋、後発のエスビー食品のマーケティング
は、どのような仕掛けで行ったのか記事にします。

*桃屋のホームページより抜粋しました。



単なるヒット商品の枠を超え、すでに家庭や飲食店で定着した感のある
「食べるラー油」。
餃子を食べる際に醤油の上に垂らす調味料という概念を打ち破る画期的
「新商品」の開発でした。
マーケティング的に見ますと、従来の「ターゲット」を絞り込み、その
細分化したニーズの充足に特化する「垂直的マーケティング」と異なり
機能や用途を大胆に転換することにより、これまで存在しなかった全く
新しい商品やサービスの開発を行う「ラテラル・マーケティング」との
手法でありました。
「食べるラー油」そのものに、中に具を入れて素材感を前面に打ち出す
ことにより、『ラー油=調味料』という概念を『ラー油=おかず』へと
大転換させたものでした。
それにより、ご飯やパスタにかけて食べるという、今までに存在しなか
った「ラー油」のマーケットの創造を果たしました。

販売サイクル的にみても、短サイクル化が多い商品開発の中では異常な
ほど長く、桃屋が2009年8月に商品販売を開始して以来、1年半以上も
経過しているにもかかわらず、いまだに小売店頭では品薄状態が続いて
います。 いわゆる生産が需要に追い付いていない状態であります。
市場規模も「ラー油」市場は年間13億円程度だったのが、現在100億円
を超える市場に拡大しています。


それでは何故「食べるラー油」が大ブームになったのでしょうか…
それは時代の『環境変化』が影響を及ぼしているのです。
まず、近年の激辛坦々麺などに見られる『辛味ブーム』が大き
く影響を及ぼしています。
近年、健康志向の高まりで薄味・減塩傾向になってますが、このような
味に物足らなさを感じていた人々は、パンチの利いた刺激的な味を求め
ていました。
確かに激辛坦々麺の定番化をはかる店も増え、お好みにより辛さを自由
に選べるカレーハウスの台等による「辛味愛好ブーム」は、
着実に市場に浸透しています。

さらに不況感の漂う日本では、節約志向の心理状態があり、外食が控え
られている「食の内食化」傾向があります。
「食べるラー油」の大ヒットの理由には、外食から「イエ飯」への転向
が影響していると考えられます。
日本経済新聞が昨年8月に実施しました調査結果によりますと「家計の
引き締めとして、自宅で料理する機会が増えた」
との回答は6割以上に
も上がっています。
食卓を少しでも華やかにして楽しもうとする人が増え「食べるラー油」を自宅でも愛好することが、大ブームの背景にあると考えられます。



続きは後日、記事にします。
尚、内容は一部「プレジデント」の記事を参考にしています。





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