2011年01月31日

「KARA」分裂騒動に見るマネジメントのあり方

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ここ一・二週間の間、韓国の人気K-POPアイドル「KARA」の
分裂騒動がテレビや新聞紙上で大騒ぎになっていましね。
騒動の発端は所属事務所の社長の体調不良による社長交代が引き金と
報道されていますが…

*インターネットより写真を抜粋しました。



報道によると「KARA」のメンバーが望まない芸能活動を事務所側
が強要し、内容の事前説明もなく人格を冒涜し、精神的な苦痛が大き
く信頼関係が回復できない。と報道、所属事務所との専属契約解除を
通告したと騒動でした。

*インターネットより写真を抜粋しました。


話し合いの結果、何とか最悪の分裂は収束したようですが、契約解除
を通告した3人が復帰する条件を事務所側が応じるかは結論が出てい
ないのが現状のようです。

*インターネットより写真を抜粋しました。



私自身は芸能活動には疎く、全く興味がないのですが今回の分裂騒動を
見ていて強く感じることがあります。
それは芸能界の話であっても自分達の身近な問題でもあると思います。

騒動の真意や真相は判りませんがタレント「マネジメント」の契約問題
が大きな原因だと思います。
タレント事務所は人気が出るまで「宣伝=プロモーション」に先行投資
が必要となり、稼げるようになれば当然「先行投資の回収」を実施する
ために専属契約を結ぶのが常でしょう。

通常のビジネスに置き換えますと、サービス業であれば「人の教育」
対する先行投資であり、製造業で言いますと技術や機械操作・品質管理
等を覚える期間の「育成投資」であります。
仕事を覚えて稼げるようになるまでは、「人」に対しての先行投資を行
い、その後に回収する。
当然のことなのですが、今回の「KARA」分裂騒動のようなケースは
一般企業でも起こっています。

雇用されている従業員側は、部署の配置転換や仕事を選べません。
従って「マネジメント」する側に任せることが一般的ですが、この時に
問題が発生するのは、一般企業も同様です。
ある程度、不平・不満があっても従わざる得ないのが実態です。
今回の「KARA」分裂騒動も原因の根本は『信頼関係』だと言われて
いる通り、雇用される側とマネジメントする側との雇用に対する信頼関
係が全てだと言って過言ではないでしょう…
そこには『共尊共栄』の精神が必要不可欠です。


結論的に申し上げますと「専属契約」「先行投資」「報酬制度」などは
『マネジメントの仕組み』です。
残念ですが『仕組み』は、それだけでは機能しないことが多いのです。
仕組み本来の機能を達成するための『仕掛け作り』
が必要であり『仕掛け』がなければ、本来の機能や目的を達成
しないどころか、トラブルや不満になるケースが多いのです。
今回の「KARA」の分裂騒動も専属契約という『仕組み』だけに頼り
タレント達が気持ちよく仕事する『仕掛け作り』が掛けていた。ことが
分裂・解散騒動までに発展したと思われます。



私自身の身近なコンサルティングの事例にて置き換えますと、
◆報酬制度を再構築して、社員のヤル気をアップさせる。
*絶対に不可能です。報酬制度だけを作成しても、社員さんのヤル気が
 挙がるなんてことはあり得ません。
 理屈を並べても金銭は動議づけ要因ではなく衛生要因ですから…

◆人事評価制度を作成して、個人の目標や課題を明確にして能力向上に
 つなげる。

*人事評価制度を運用するだけでは、個人の課題は明確になっても目的
 である能力向上は進みません。

◆マーケティング戦略を立案して販売促進を行い業績アップを目指す。
*マーケティング戦略や販売促進は仕組みであり、それだけでは機能を
 果たしません。そこに機能するための『仕掛け』がなければ、思った
 業績や成果が出るはずがないと確信します。



企業運営やマネジメントに携わる方々へのアドバイス。
◆今回のKARAの分裂騒動での学び、決められているルールや基準や
 契約が全てだと勘違いせず、それらをスタッフが気持ちよく推進でき
 るような『仕掛け』を考えて実行する。
 また、従業員(タレント)が気持ちよく仕事を行えるよう相手を尊重
 することを行動として実施する。
 『仕掛け』づくりは『動議づけ要因』の内容が良いでしょう…
 それがマネジメントする側の仕事です。










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