経営コンサルタント 戸塚友康 の推進力ブログ! (株)ビジネス・サポートコーポレーション
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2014年10月16日
デフレの勝ち組みに異変/100均業界


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デフレ時代には、この世を謳歌した「100均業界」も環境の急激な変化
により、大ピンチに陥っているようです。
100円ショップ向けに各種キャラクター商品等を製造・販売をしていた
老舗の井上工業が事業停止・自己破産に陥りました。
この井上工業の倒産は私達に何を教えているのか、検証してみます。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。
同社は1973年設立。もともと若狭塗りばしを製造・販売を事業として
いましたが、ディズニーやサンリオなどのライセンスを取得した後には
100円ショップを主な取引先として事業拡大を進めてきました。
特に100円ショップ向けのサンリオ商品は、ほぼ独占状態であり、業界
の「ダイソー」「セリア」「キャンドゥ」「ワッツ」などのトップ企業
には大きなシェアを占めており、安泰と見られていました。



*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。
井上工業は最盛期の2007年7月期には売上高46億円まで伸ばしましたが
以降は減少傾向に陥り、2010年7月には売上高25億円まで落ち込んでお
り、急激な売上減少に対策が遅れたようです。
100円ショップ業界は1989年の消費税導入後、消費者の節約志向を追い
風として急成長し、業界自体も大きな市場に膨らみました。
1個100円で買える宝探しのようなワクワク感が支持されていました。
しかしリーマンショック以降、デフレが深刻化する時代に突入しますと
スーパーやドラッグストアなどが、目玉商品を100円未満に値下げする
戦略を取り、完全に価格競争力を失いました。
未だに、国内の100円ショップ既存店の減収が続いています。
業界第1位の「ダイソー」もかっての勢いを失い、消費税増税も向かい
風となって、減収の一途を辿っています。
今回の井上工業倒産に見るマーケティング、100円ショップは宝探しの
感覚が消費者に支持されていたことを考慮すると、勝者の素早いニーズ
に対応しきれていないことが明白です。
100円で宝探し。の時代が終わり、100円でも選ばれる時代に突入した
ことを戦略に取り込む必要がありました。
100円で買えるワクワク感は「100円ショップ」の独自のサービスでは
無くなった瞬間、商品で活路を見出す戦略と、サービスで感動させるこ
とが戦略上、必要不可欠に時代が変わったのです。
今後の「100円ショップ」の戦略を注目して行きます。

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