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2019年09月16日
天皇家ご用達ホテル「旗松亭」経営破綻の真の原因


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長崎県平戸市のホテル「旗松亭(きしょうてい)」は天皇家や海外の王家が宿泊した老舗の政府登録の国際観光ホテルでしたが、2017年に経営破綻して中国人の実業家に売却されました。
部屋からは平戸城が望める格式が高いホテルであり、抜群の知名度と老舗ホテルとして人気があった旗松亭は何故、生き残れなかったのか?

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。
旗松亭は1949年、当時大人気だった映画館経営を目的に創業、1957年に映画館を廃業して同年8月に総客室数33室の国際観光ホテルとしてオープンしました。
1987年には総客室数117室まで拡張し、食事処、屋上露天風呂などへの投資を重ね、ピーク時には年商20億円まで成長しました。
しかし設備投資した直後から団体客の減少が始まり、長崎県における滞在客数は1996年1418万人をピークに2009年には970万人と約10年間で3割以上の減少する状況になりました。
旗松亭の年商も2010年には最盛期の半分以下の7.2億円まで落ち込み
、営業損益の時点で赤字経営を余儀なくされました。
続いて2012年には年商6.4億円まで続落しましたが、同年を売上減少の底として2013年、2014年と6.5億円と踏みとどまりました。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。
この時期に経営陣は間違った経営方針に選択しました。
売上の下げ止まり底打ちと捉え「人件費等の固定費を抜本的に削減するなどの経営改善を柱とした改革に乗り出すことをせず、従来の経営方針を継続してしまった。」 抜本的な事業再構築をすることなく、従来のホテル経営に改革への着手を怠ってしまったことが後々の最悪の事態を招く結果となってしまいました。
過去のビジネスの歴史を学べは簡単に判ることです。
事業は「環境適応業」であり、どんなに拡張が高くても天皇家ご用達のホテルであっても経営環境の変化に伴い、最盛期の売上が減少した時に気づくべきでした。
従来の事業スタイル(ビジネスモデル)が限界に達しており、新しいビジネスモデルに転身しなければ事業の未来はあり得ないことを・・・
この「事業は環境適応業」の原理原則を見誤って倒産・廃業した企業がどれだけあることか、過去の歴史が物語っています。
ピークの売上を過ぎたビジネスは事業再構築をしないと生き残りはできないことを改めて実感する事例でした。

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タグ :経営コンサルタント人事コンサルタント賃金コンサルタントマーケティングコンサル旗松亭の経営破綻の真の原因事業の再構築の必要性経営破綻の前兆天皇家ご用達の老舗ホテルの破綻環境適応業型ビジネスモデル
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