2017年07月04日

スポーツ用品業界の大変革・前編/侍ジャパン公式ユニフォームが変わる日

                      
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日本で最も人気のあるスポーツは、やはり野球・ベースボールです。
高校野球・大学野球・社会人野球・プロ野球と、全ての野球にファンが
存在して熱い声援を送っている姿を見ています。
その国内野球用品市場では長い間、難攻不落の存在として「ミズノ」
業界のトップシェアを獲得していましたが、2020年東京オリンピック
開催を前に「アシックス」に牙城を崩されかけています。
そのニュースは「ミズノ」が、侍ジャパンの公式ユニフォーム提供から
撤退をする。という衝撃の発表でした。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。







野球日本代表(侍ジャパン)の運営会社であるNPBエンタープライズ
は、スポーツ用品メーカーのアシックスと「ダイヤモンドパートナー」
の契約締結に合意したと発表がありました。
今後の侍ジャパンが国際試合で使用する公式ユニフォーム一式を、全て
「アシックス」が提供することになる契約です。
アシックス側は「現段階では正式決定ではなく、リリース以上のことは
申し上げられない」
としていますが、7月上旬に日米大学野球選手権が
開催されるため、その前には正式な発表をしなければなりません。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






これまで「侍ジャパン」ユニフォームを担当してきまたのは「ミズノ」
であり、ワールド・ベースボールクラシック「WBC」の第1回大会、
第2回大会での王監督、原監督が胴上げされ紙吹雪が舞い、選手が喜び
を爆発させた腕には「ミズノ」のロゴマークが燦然と輝いていました。
しかし、そのWBCも第3回、今年開催された第4回は世界一を逃しており、オリンピックでは2008年の北京大会以降は正式種目から除外されるという憂き目にあっているのが「世界から見た野球」の姿です。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






2020年の東京オリンピックでは、開催国の日本での人気の高さが後押
しして12年振りに「野球」と「ソフトポール」が復活して、注目を浴び
ることが判っていながら、ミズノは死守してきた牙城を譲ることになっ
たのか。

「スポーツ用品といえばミズノ」
というイメージは日本人には根強いものがあるとは思いますが、10年程
前からスポーツ用品全体の国内シェアはアシックスがトップを独走して
います。 売上高でみてもアシックス3991億円、ミズノ1887億円と2倍
以上の差がついているのが現状です。
アシックスにトップシェアを奪われたミズノの関係者は「トップを奪われ独走状態を作った要因は、海外展開に後れをとったこと。そして収益性の低い事業を切れなかったこと。この2つが要因です。」


ミズノの海外での売上は国内の約2分の1程度ありますが、アシックス
の海外での売上は国内の3倍を獲得しています。
アシックスは2012年にアシックスジャパンを設立して、国内事業は全て移管した後、アシックス本体は海外事業へ軸足をシフトさせ行く戦略を選びました。
世界的なランニングブームも手伝って、アシックスのランニングシューズは欧米・米国などでも空前の大ヒットを遂げています。

また近年縮小の一途を辿る「ゴルフ事業」を2000年代初めには得意の
シューズのみを残して早々に撤退しています。
競技用品や学校販売などに代表される不採算部門もカットし、得意分野
のシューズに絞り高齢化社会に向けた中高年向きウォーキングシューズ
などを手掛ける「健康快適」分野に戦略をシフトしていました。

ビジネスでは当然の「選択と集中」により近年には業界トップの地位が
逆転したことが実態のようです。
次回はミズノが戦略を帰れなかった阻害要因をご紹介します。












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