2013年07月24日

セブンイレブン独り勝ちの要因/PB商品

                      
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コンビニ大手5社の2013年度第1四半期(2013年3~5月期)が発表さ
れ、セブンイレブンとローソンの営業利益が過去最高となる一方で、他
の3社は前期比減益の結果となりました。
また、既存店売上高が前期比増となったのはセブンイレブンのみとなり
コンビニ業界で独り勝ちの状況となっています。



*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。



セブンイレブンが売上を伸ばした要因はPB(自主企画商品)が好調に
推移しているのが寄与しています。
2012年度決算でも増収増益を達成するなど、コンビニ大手5社の中で
も際立って好調を維持している原動力がPB(プライベートブランド)
の強さであることは間違いないことのようです。

2007年度より開始したPB「セブンプレミアム」「セブンコールド」
の販売ですが、2012年度では約4900憶円と売上全体の10%近くに及び
品目数では1700品目と、他のコンビニを圧倒しています。
1品当たりの売上高は平均は2.9憶円となっています。

これはイオンのトップバリュー1品当たりの平均売上高1憶円弱と比較
してもずば抜けて高い数字を示しています。
実はこれがセブンイレブンの「強み」なのです。
「コンビニはスーパーより売場スペースが狭く、品揃えがスーパーより
少ない。そのコンビニの弱点を逆手に取っているのがセブンイレブンの
PB戦略の特徴である」
と関係者は語っています。

詳しく説明しますと、コンビニは売場スペースが狭いのでメーカー側は
「良い商品をPBとして提供しなければ棚に並べてもらえない。PBを
提供しなければNB(ナショナルブランド)もセブン&アイグループで
仕入れをしてもらえない。」
という心理があり、これを背景にメーカー
のヒット商品や中核商品を狙い撃ちでPBに取りこんでいるのが、戦略
であります。

代表的な例でいいますと、最近の大ヒット商品であり、私のブログでも
以前ご紹介した東洋水産の『マルちゃん正麺』
のセブンイレブンのPB
即席袋麺が『金の麺』なのです。
消費者へ販売を主導する小売業が、メーカーのヒット商品の虎の子技術
を引き出す強い立場にある事実の典型的な実例であります。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。



今まではセブンイレブンの空白地域であった四国にも今年2月に徳島県
での初出店を機に、来年3月までには香川県・徳島県で140店舗の出店
を予定しています。
さらに今年度中に愛媛県、2016年に高知県へ進出を予定しています。
これで「セブンイレブン空白県」は青森・鳥取・沖縄の3県を残すのみ
となり、いよいよ全国制覇も見えてきました。
今後ともセブンイレブンの戦略からめが離せませんね。








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Posted by 戸塚友康 at 18:38 │優良企業の戦略

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