2015年02月07日

「カープ女子」に続くプロ野球球団の戦略

                      
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前回、前々回と続けて「プロ野球球団運営に異変」をテーマにしまして
前編後編の記事を投稿させていただきました。
「カープ女子」に見られるプロ野球の変貌(環境変化)の内容でした。
事実、プロ野球の業界においてもターゲットを変え、オヤジの娯楽から
若い女性が参加できる娯楽へと進化しています。
すでにファンクラブで4割以上が女性という球団も4球団存在します。
その中で特に女性ファン獲得に熱心なのが、福岡ソフトバンクホークス
が群を抜いています。  通称「タカガール」です。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。




昨年の5月11日にはソフトバンクの本拠地であるヤフオクドームにおき
「カープ女子」に対抗した「タカガールデー」を開催して大変な盛り上
がりを見せていました。
始球式には、若い女性に圧倒的な人気を誇るモデルの益若つばささんを
登場させて入場者数3万8561人と大入り満席の状況でした。
そして驚きは女性の入場者数は2万8450人と4分の3弱が女性の入場者、
という前代未聞の状況を作り出しました。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。




この日は女性来場者全員にピンクのレプリカユニフォームを無料で配布
しており、球場はピンク一色の異様な光景だったようです。
そして名物のジェット風船や勝利の花火、もちろんオーロラビジョン、
そしてスコアボードの文字色まで全てピンクで染められていました。



*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。




一時はサッカーに押されて低迷を続けていたプロ野球、テレビの視聴率
も下がり続けて番組も激減して危機的な状況でしたが「カープ女子」
出現により、球場に若い女性がファンとして足を向けるようになってから、一気に形勢が逆転する勢いです。

低迷している業界の方々には、とても刺激のある戦略だと思います。
従来の主力顧客から少し着眼点を変えて、新たな「価値の創造」を作り
出してあげることで一気に活性化につながります。


今回の事例ですと主力商品(野球)は依然と何の変化もありません。
主力商品に付随するサービスを変化させたのです。
そのサービスというのは若い女性をターゲットに絞り込んだので、若い
女性が好みそうな企画を中心にサービス改革を実施してきました。
◆可愛いデザイン・色のユニフォームでの娯楽の場を提供。
◆ファンと選手との集いの場、ふれあいの場を提供。
◆マスコミが動いて写真撮影など注目度をアップさせる企画。
◆若い世代の選手のグッズの制作・販売の企画。
◆野球場でのお洒落なイベントの開催(始球式の人選)
などのサービスを充実させることで女性ファンの心理を掴み観客動員と
グッズ販売での売上を飛躍的に伸ばしました。


主力商品(野球)の質を向上させることは大前提ですが、現在の日本の
ように「モノが溢れている」飽和状態のマーケティングの本質です。
商品(スポーツ娯楽)だけの勝負では、お客様の選択肢は数多く存在し
ており、プロ野球である必要性はありません。


サービスは付随するものではなく主力の時代が来ています。
サービスの向上こそ、今後の収益構造をアップさせる唯一の手段と言っ
ても過言ではない貴重な事例だと思います。












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