2012年09月19日

居酒屋「甘太郎」が焼肉チェーン「牛角」を買収

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
 ↑↑↑↑↑ 『ポチッ』と、ひと押しの応援が励みになります。




最近、話題が多い居酒屋チェーンといえば「甘太郎」を運営しています
コロワイドですよね。 ご存知でしたか・・・・
その急成長のコロワイドが、焼肉チェーン「牛角」などを運営している
レックスホールディングスの株式66.6%を取得し、10月1日より子会社
化すると発表しました。


*「甘太郎」「牛角」の店頭写真をインターネットより抜粋しました。



コロワイドは2006年12月期の1618億円の売上から、2011年12月期は
半分以下の746億円まで縮小したレックスを何故買収したのか?
業界ではいろいろな噂が囁かれています。
コロワイドの野尻社長は「レックスは、日本最大の焼肉チェーンである
『牛角』という強力なブランドを持っており、昨年来のユッケ食中毒や
放射能の風評被害の影響を受け、赤字転落した企業も多いが、その中で
レックスの外食事業は25.9億円の営業利益を確保している。
これはブランド力の強さの表れである。レックスは他にも『土間土間』
『温野菜』『かまどや』
という4つのブランドを展開している。
特に『土間土間』は居酒屋のブランドイメージ調査で女性から高い評価を得ており、とても魅力的な業態である。」

と語っています。


何故今回のような買収に至ったか。
それは外食産業の『収益構造』が限界に達しているからであります。

そもそも外食産業は店舗を作って、その店舗の売上から利益を得る。と
いう『収益構造』の特性を持っていました。
しかし市場(マーケット)は縮小傾向が続いており、店舗の売上自体を
伸ばすことは困難を極めています。
従って、当然のように売上・収益ダウンという結果に陥っています。

売上高が多少落ちても成長するためには川上に進むしかない。
アパレル『ユニクロ』のように製造小売業のスタイルが外食産業におい
ても勝ちパターンとなっているのです。
つまり外食産業でもMD(マーチャンダイジング)の機能を向上させる
仕組みが必要になってきているのです。
MD(マーチャンダイジング)。
外食産業でいえば「食材の仕入れ」「物流」「鮮度」「加工」「調理」
「商品開発」といった一連の流れを仕組みとして再構築する必要が切迫
しているのが現状であるからです。


そのMDの再構築にチャレンジしたのが、今回の買収だったのです。
コロワイドが運営よる『牛角』チェーンの変身が楽しみです。
今後も注目したい企業のひとつとなりました。








にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへブログ村「コンサルタント部門」に参加しています。
ポチっと『ひと押し』してもらえると嬉しいです。


  


Posted by 戸塚友康 at 12:53 │注目企業紹介

▶コメントをする・見る(0)