2017年04月14日

「スガキヤ」に見る地域戦略

                     
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世間ではようやく春らしい気候となってきましたが、まだまだラーメン
などの暖かい汁物が美味しい季節ですよね。
日本の国民食ともいえるラーメンは外食店が多く、国内各地にラーメン
を提供する店が存在します。
しかしながら他の外食産業とは若干異なり、全国を制覇するような大手
チェーン店はほとんど存在していません。
大手ラーメンチェーン店とえば福島県に本社がある「幸楽苑」が北海道
から愛媛県までに約530店舗、埼玉県に本社ある「日高屋」が首都圏を
中心に約400店舗を展開しているのが最大手と言われています。

私達が暮らす東海圏では圧倒的な勢力を持つのが、名古屋に本社を持つ
「スガキヤ」、静岡県から兵庫県まで約330店舗を展開しています。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。







大手各社主力商品の価格帯を調べますと幸楽苑「あっさり中華そば」が
421円、日高屋「中華そば」が390円、スガキヤ「ラーメン」が320円
となっており、スガキヤが他店と比較しても圧倒的に低価格です。
なぜ、そのような低価格にもかかわらず300店以上の店舗運営ができて
いるのか、その経営戦略を見てみます。
320円でラーメンを提供できる秘訣は、麺を自社で一括製造するなどの
工夫を凝らして、徹底的にコストの管理を重視する「名古屋流方式」
成果だと担当者は自負しています。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






スガキヤが提供する「ラーメン」は赤い容器に入っており通称「赤丼」
と呼ばれており、スガキヤ全体の2割の売上シェアを持っています。
創業は1946年の戦後間もない時期、発売当初はラーメン一杯が30円で
のスタートであり、昨年3月から現在の価格の320円となっています。
私が高校生の頃の記憶では、140円だったと記憶していますが・・・・
創業当初から庶民価格での提供が続いている地域密着店です。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






スガキヤの今日までの変遷をみますと、かつては関東地域にも出店して
いた時期があったようですが、2006年に高田馬場店が撤退したことで
関東からは再出店していません。
担当役員は「出店戦略の見直しの一環として、関東地区からは撤退する
結果となりました。もともと小商圏の業態でしたので、愛知県内の店舗
が象徴するように商圏人口4万人未満で成り立つ地域密着型のビジネス
モデルが弊社の特徴です。」
と語っています。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






もともとラーメンと言う国民食自体が、全国各地に「ご当地ラーメン」
が存在するような郷土食の強い食文化があるようです。
「幸楽苑」が愛媛県以西には展開せず、「日高屋」は関東周辺での展開
をしており、箱根の山は越えていません。

スガキヤも現在は中部圏の出店のみを実施しています。
ランチェスター戦略でも教えていますが「地域密着戦略」は強いです。

















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