2017年04月22日

亀田製菓のマーケティング戦略の行方

                     
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1966年発売の亀田製菓「亀田の柿の種」、老若男女に親しまれている
超ロングセラーの大ヒット商品です。
亀田製菓は国内米菓では3割のトップシェアを握っており、人口減少に
伴い胃袋の数が減少して行く日本では成長は難しい状況であり、コメな
どの原料価格の上昇が経営を圧迫しています。
そして昨年、苦渋の選択200㌘158円から198円に値上げをしました。



*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






亀田の柿の種は定番商品であるがゆえに、従来スーパーで安売りの目玉
商品になることが多く「2袋で300円」などの販売水準が主流でした。
一般的に食品メーカーは、出荷価格を値上げしても実際の店頭価格には
反映されないケースも多々あります。
「食品メーカーは希望小売価格は表示できますが、1円でも安く売ることによって売上を伸ばすスーパーさんにはとやかく言えないのです。」
日本の食品流通の原点は価格決定権は各店舗が持っています。



*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






亀田製菓は値上げをする際に、あるデータをはじきだしました。
外部の調査会社のデータ分析結果、消費者の購買意欲を考えると「亀田
の柿の種の適正価格は198円前後である」
と調査結果が出てきました。
価格が高すぎると買われないし、安すぎると品質を疑われる。などの葛
藤があり、営業担当者は商談時に粘れり強くこのデータ結果を提示して
小売店側の理解を得ることを戦略としました。

亀田製菓の佐藤社長は「ライバル企業は、もの凄いビックリする安売り
をしてきています。我社はブランド価値を守るため、売上重視ではなく
価格維持でブランドイメージを守る選択をしました。」

これが亀田製菓のマーケティング戦略でした。

同時に評価基準も「売上重視」から「営業利益重視」に切り替え、一連
の施策により2016年9月時点「柿の種」ブランドの営業利益は前年同期
に比べ5%改善されたとようです。
しかし、2016年の売り上げの下方修正が発表され柿の種の値上げは落ち込んでいます。
それらを挽回すべく、期間限定の新商品の投入を行っています。


亀田製菓の「マーケティング戦略」は吉と出るか凶と出るか注目です。















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