2011年01月06日

座標変換 第一弾/誰も犠牲にしない企業

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中日新聞の新春連載記事に、とても胸をうつ記事が掲載されていた
のでご紹介します。
タイトルは『座標変換』



バブル崩壊から20年。
日本人の誇りであった「世界第二位の経済大国」は、中国にとって
代わられる。 でも、それは国内総生産(GDP)という国全体の
経済規模の世界。 私たち一人一人の豊かさや幸せは、もっと別の
ところにあるはず。
「成長」は大事だけれど、案外「減速」もいいかもしれない。
「効率」より「遠回り」するほうが豊かだったりする。
座標軸を変えて、新たな幸せを見いだした人達の物語をつづる。



昨年11月に愛媛県松山市で行われた四国で活躍する中小企業を紹介
するシンポジウム。

脳梗塞で右半身が不自由な父。リハビリが日課だったが、転んでば
かりで、顔面血だらけで冷たい路上に倒れていたり、田んぼで発見
されたり…
息子は「満足に歩けないのだから、家でじっとしとれ」と叱り続け
ていたが父は「いや、自分で歩く」と引かなかった。
ある日、風変わりな靴と出合った。
片足わずか160㌘。つま先を適度に反らせ、足が十分に上がらなく
ても、つまづかない工夫がされていました。
父は亡くなる前日まで歩き続けた。「見栄っ張りの父親」のままで、
寝たきりにならず最後を迎えた。

“転ばない靴”をつくる徳武産業は16年前、老人ホームから「室内靴
を履いたお年寄りが転ぶ」
相談を受けたのが開発のきっかけだった。
施設で現実を目のあたりにした十河孝男社長は、2年かけて約500人
から話を聞き、採算性を考えず片方だけで販売。
業界初となる高齢者専用の靴は、老人施設で徐々に評判を呼んだ。
「ピンクの靴を履いてみたかった。夢がかないました。」
「母の棺に入れました。」

家族から連日感謝の便りが増えるにつれ、業績も右肩上りになった。
*中日新聞1月3日1面記事より抜粋しました。


全国には『誰も犠牲にしない会社』が存在する。
業績より“正しさ”を大事にする経営者の姿である。

本当に新春から感動する記事でした。





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Posted by 戸塚友康 at 09:13 │感動体験

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