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夜になると肌寒くなる日も増え、コンビニのレジに並ぶほかほかふっくらした中華まんが気になる季節になりました。
中華まんは小麦粉をこね発酵させた皮で豚肉などの具材を包み、蒸しあげたものを
東京では「肉まん」、
大阪では「豚まん」と呼びます。
ある企業が「豚肉を具材とした中華まんを何と呼びますか?」というアンケートを行ったところ、全国的には
「肉まん」が83%で、
「豚まん」17%との結果となり「肉まん」が圧倒的に多いことが判りました。
*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。
近畿だけでみると「豚まん」派が65%と多数派となっており、特に大阪府、兵庫県、奈良県で「豚まん」派が多いことが分かります。
この呼び方の違いは、どうして生まれたのか、専門家に尋ねると、
「昔から大阪をはじめ関西は牛肉文化の地で、肉といえば牛肉を指す言葉なのです。そのため、豚肉を使う場合は単に肉と呼ばず、必ず豚肉と断りを入れる風習が定着していたようです」
同じように関西では「肉うどん」「肉じゃが」といえば、当然のことながら牛肉が入っているのが通例。カレーの肉も牛肉で豚肉を使うことはほとんどない文化が出来上がっています。
「一方、東京は豚肉文化の地であるため、肉といえば豚肉なのです。そのため肉まんと呼びながら中身が豚肉であっても、なんの不思議もない文化が定着しているようです」
*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。
関西が牛肉文化になった理由は諸説あるようですが専門家は、
「仏教伝来後、天武天皇が675年に発布した「肉食禁止の詔(みことのり)」(対象は牛、馬、犬、猿、鶏)以来、1200年もの間、日本人は肉食から遠ざけられていました。しかし、江戸時代には、近江国(滋賀県)彦根藩では養生肉と称して牛肉の味噌漬けがつくられ、毎年の寒中に、将軍や御三家へ献上することが恒例となっていたのです」
偶然なのか関西圏では、近江牛や神戸ビーフは有名ですよね。
神戸では明治元年に神戸港が開港し、周辺には多くの外国人が住む居留地ができます。神戸港に停泊する外国船の船員が牛肉を求めて、付近の農家へ頼みに行き、牛を一頭買いするようになります。その後居留地の外国人や日本人へも牛肉の小売り販売が広まり、明治初期には美味しい牛肉の代表として
「神戸ビーフ」と呼ばれるようになりました。
牛肉を用いるすき焼きの調理法が創作されたのも関西が初めてと言われており、明治2年に神戸元町に日本で最初の牛肉すき焼き店「月下亭」が開店したと伝えられています。
これから寒さも本格化してきますので、温かいホッカホカの「肉まん」「豚まん」が美味しい季節。楽しみですね。
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