2012年08月28日 10:06
束脩(そくしゅう)
最近、各地で多くのセミナーが開催されるようになりました
。その時に、ほとんどの人が講師の先生に手土産を持っていきません。でも一方では、芸事を習う場合、今も当然のごとく、そのことが行われていて日本の風習の一つになっています。
有料セミナーであれば、手土産なしでもよいのですが、無料で
教えを受ける場合、少なくとも、なにがしの心配り必要です。
当社では無料の体験塾である「〇〇〇〇塾」を毎月開催して
いますが、その時に手土産を持参する人はわずかです。
もちろん、手土産を持ってこないからといって差別することは
ありません。 しかし、折角、経営や人生を学ぶ塾を提供して
いるので次のように塾生に語っています。
「社長自らが参加する時は手土産の必要はありません。しかし
社員を参加させる時は手土産を持たせるのが社員に対する社長
の心配りであり、それは参加する社員自身に、教えを受けると
いう心構えを作ることにもなるのです。」
論語にある束脩とは「束ねた乾肉の意味で、中国の古代、初め
て入門するとき、手軽な贈り物として持参する。」と広辞苑に
あります。
教えを受けるときの謙虚さを示す、ささやかな贈り物の束脩
は「日本のゆかしい文化」として伝えて行きたいものです。