製造業の『下請け体質脱皮』戦略
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一昨年のリーマンショック以来、日本が世界に誇る
『生産技術力』
を発揮することが著しく低下しています。
それは技術力が低下した訳ではなく、人件費をはじめとした国際的
なコスト競争に負けているからです。
*写真と本文は無関係です。
長い間、日本の屋台骨を支えてきた二輪・四輪の部品製造・加工業が
時代の大きな転換期に差し掛かっています。
製造業界の構造は
『メーカー』が商品開発等を手掛け
『一次下請け』
に仕事を発注し、一次下請けが
『二次下請け』に仕事を依頼し、更に
二次下請けが
『三次下請け』に仕事の依頼をする。
長い間、このような営業構造と仕組みで成り立っていました。
*写真と本文は無関係です。
オートバイや自動車が国内外で需要が多くて、
『売れた時代』では
上記の営業構造で機能し、各企業が
「親会社から仕事を与えられる」
ことで充分に潤っていましたが、中国・タイ・インドネシアを中心
とした東南アジア諸国への生産拠点の環境変化が起きています。
理由は、人件費コストが日本とは比較にならないほど、安い人件費
で
『モノ』の生産ができるからです。
自動車・オートバイ・家電製品等々のメーカーさん達が東南アジア
に生産拠点を移し、それに追随して一次下請け企業さんも海外への
工場移転。
残された日本国内の二次下請け以降の製造業さん達は、どのような
生き残り戦略があるのか…
*写真と本文は無関係です。
下請け企業が生き残るための戦略は
①親会社と共に海外への生産拠点シフト。
現状では、ある程度の仕事量が確保できますが結局は『下請け』から
抜け出せず、親会社次第の結果となるでしょう。
親会社が良ければ仕事はあり、親会社が仕事が減れば自動的に減収。
これでは、本当の意味での企業経営ではありませんね…
②下請け企業からの脱皮。
今までが
「親会社から仕事を与えられた」体質から脱皮は、そんなに
簡単ではありません。
しかし、自社の
「強み」「技術力」を活かして「一事業」でも良いの
で
『メーカー機能』を強化する必要性があります。
浜松という地域特性から、スズキ・ホンダ・ヤマハ発動機等々の企業
さんの下請け企業が集中しています。
今までは、親会社が
「仕事を用意してくれた」時代は終わり、本当の
意味での
『下請け企業からの脱皮』が急務となっています。
海外に進出するか、国内に残って技術力を活かして差別化企業として
生き残りを掛けるか…
どちらを選択しても
『企業戦略』を
再構築しないと将来は
無いでしょう。
頑張れ…!
日本の中小零細の製造業…!
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