経営コンサルタント 戸塚友康 の推進力ブログ! (株)ビジネス・サポートコーポレーション
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2014年01月24日
サッポロ『極ZERO』大ヒットの戦略/前篇
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昨年6月に発売された『サッポロ 極ZERO』が発売から好調な売れ
行きを示しているが、好調の要因は世界初の「プリン体0.00」を実現
しさらに「糖質ゼロ」にした新機能にあるようです。
2013年の販売目標を、発売から一ヵ月後の7月には300万ケースに上方
修正し、その上方修正目標も12月上旬に達成、最終的には350~360万
ケースの販売予測となっています。
*関連写真をインターネットより抜粋させていただきました。
サッポロビールでは4年ほど前からビール系飲料の「プリン体ゼロ」の
本格的な研究開発が始まったようです。
当初はサッポロビール(売る側)から見た開発が進められていたようで
消費者(買う側)からの視点がありませんでした。
時代は「カロリーオフ」「糖質オフ」が主流であり、そのような時代の
流れに乗れずサッポロビールは味覚を優先させ、機能が後回しになって
おり、競合から遅れをとっていました。
担当者は当時を振り返り「カロリー〇〇%オフ、糖質〇〇%オフと機能
が中途半端らなっていたが、美味しさを維持するためには、そうせざる
得ない状況でした。」と語っています。
そんな苦戦状況を打開したのは、消費者の目線に合わせることでした。
サッポロビールが実施していたお客様アンケートでは、ビール類から減
らして欲しい成分として9割の人が「カロリー」「糖質」「プリン体」
を挙げており、そこに着目したのでした。
アルコールを含む以上、「カロリーゼロ」にはできない。「糖質ゼロ」
は他社が実現し、商品化している状況で残すのは「プリン体ゼロ」の
開発・製品化でした。
それまで「プリン体ゼロ」が商品化されていないのは、プリン体は旨味
の素でありゼロにすることは、美味しさを損なってしまうことが大きな
開発の阻害要因でした。
*関連写真をインターネットより抜粋させていただきました。
そこでサッポロビールは開発当初のプリン体を取り除く発想を、プリン
体の香料のペースを苦味料やカラメル色素などを加えてビールらしく、
仕上げる発想の転換を図りました。
しかし、味は嗜好品であることから製法のメドがついたように見えたの
ですが、多くの人が納得する味作りに試行錯誤を繰り返しました。
開発者たちが香料に慣れていないこともあり、サプライヤーと相談して
ビール類に合う最適な香料開発に注力して行きました。
そして数年の歳月を掛けて、現在の『サッポロ 極ZERO』を商品化
することに成功したのでした。
私も飲んだことはありますが、爽快なうまみとスッキリとして後味が残
る美味しいビールだと思います。
しかし、現在のビール業界は競争が激化しており商品が素晴らしいだけ
では競合他社との差別化が計れるほど甘い業界ではありません。
サッポロビールが、どのような販売促進をかけて大ヒット商品に導いた
のか、販売戦略については後編で記事にします。
お楽しみにして下さい。
【サッポロ 極ZERO】の15秒CMです。
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Posted by 戸塚友康 at 10:41
│優良企業の戦略
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