2010年07月07日

リーダーシップの実例

W杯南アフリカ大会も、いよいよ大詰め準決勝1試合と決勝戦を
残すのみとなりました。
どこが優勝するか興味もありますが、今大会岡田ジャパンの活躍
は見事でしたね… 
その岡田ジャパンの躍進の原動力『チームで戦う』『組織で戦う』
との言葉が良く聞かれました。

私が注目したのはリーダーシップを発揮した二人のキャプテン。
一人は3回目のW杯出場のGK川口能活選手。

*インターネットより抜粋しました。
川口選手は、ケガでJリーグへの出場機会が全くない状態からの
サプライズ選出でしたね。
岡田監督は最初から、出場選手としてではなくチームのリーダー
としての狙いで選んだのですね…


そしてゲームキャプテンとして選ばれたのは長谷部誠選手でした。

*インターネットより抜粋しました。
従来のパターンでしたな中沢祐二選手が順当ですが、岡田監督は
W杯という大舞台で26歳の長谷部選手にチームキャプテンを託し
たのでしょうか…?


長谷部選手がゲームキャプテンとして指名されたのは5月30日の
イングランドとのテストマッチの前と聞きました。
起用理由は「中堅の中でチームを引っ張っている。チームメイト
からの信頼もある」と話していました。
また、中沢選手と異なるタイプの長谷部選手に別の役割を期待し
ていた。とも発言しています。


企業も店舗もチームも同様なのですが、異なった年齢層・性格の
個性が集まったのが“組織”である以上、どうしてもベテランと
若手の間には距離ができます。
その距離感を縮め、目標に向けて選手が一致団結することが監督
としての最大のテーマである。と岡田監督が語っていました。
長谷部選手へのゲームキャプテン起用は、リーダーというよりも
ベテラン選手と若手選手の『潤滑油』になることを期待していた
ことが理解できました。

また、長谷部選手がゲームキャプテンを受ける上で大きな影響が
あったのがチームキャプテン川口能活選手の存在でした。
5月にテストマッチで韓国に惨敗した時、チーム状態は最悪だった
ときに川口選手が自主的に選手を召集したそうです。
そこでの話し合いは「批判の応酬」だったと…
守備陣は攻撃陣を責める、攻撃陣し守備陣を攻める等々の話が出て
結果、まとまることはなかったが本音を言える関係は築けた。

それ以降も川口選手は裏方に徹し、チームの苦しい時に誰からも
頼られる存在だったと聞きました。
その川口選手と同郷(二人とも静岡県)の長谷部選手は、ずいぶんと
可愛がってもらい、全選手から絶対的な信頼を得ている川口選手
の後ろ盾を得てゲームキャプテンとして活躍しました。


チーム崩壊の危機に岡田監督が決断した『二頭体制』は予想
以上に機能し、W杯を一致団結して闘ってくれました。


岡田監督の勇気ある決断。
また、その意向を汲んで機能したそれぞれのキャプテン。

企業が窮地に陥った時、社長(監督)の右腕となる幹部(キャプテン)
のあり方を学んだ大会でした。






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