2017年02月12日

「哲学の道」を日本屈指の観光名所に変えた戦略/前編

                     
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京都に「哲学の道」という観光名所があることをご存知だと思います。
散策した経験がある読者の方も多いのではないでしょうか・・・・
名前の由来から「哲学の道」は、文豪たちが気分転換に散歩を楽しんだ
ロマンチックなイメージが定着しています。
実は明治時代に整備された「琵琶湖疎水」の何の変哲もない管理用道路
だったことは、ほとんど知られていません。
どんな戦略で国内外から観光客が集まる「日本を代表する観光の道」
したのか検証してみます。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






もともと「哲学の道」は1890年に琵琶湖疎水が完成した際に設置され
た管理用道路であり、当初は慣行的に要素は全くなかったそうです。
琵琶湖疎水とは幕末にボロボロになった京都を復興する目的で作られた
疎水です。特に1864年に起こった「蛤御門の変」で京都市内の大半が
焼き払われた上に、明治維新と同時に東京遷都が実施されて京都に住む
人達の心は荒れ果てていました。
京都の街を再興しようとする動きから、琵琶湖の水を京都市内に引き込
んで上水道、水運などを整備して京都の街を活性化しようと約30年に
わたる大工事で、京都の街は活気を取り戻したといわれています。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






水道が整備され、水力発電で京都市電が走るようになり、ライフライン
が整備されたことで産業復興に貢献したのが「琵琶湖疎水」でした。
そんな中で琵琶湖疎水の管理用に整備された道の近くには、多くの文化
人が住むようになり、近くに京都大学・永観堂・銀閣寺が点在している
閑静な街並みが好まれ文人たちが集まってきました。
そんな環境の中、地元の人達が「文化人が歩く道」という“特別な道”と
いう付加価値を見出したのです。
哲学者たちが「思想を巡らせながら歩いている。」とのロマンチックな
ストーリーを展開し、「哲学小径」「散策の道」「思案の道」「疎水の
小径」
といった名前で琵琶湖疎水を表現するようになりました。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






そして1972年(昭和47年)、地元の人達が琵琶湖疎水の管理用道路の
保存運動を進めるに際し、道の名前を「哲学の道」と決めました。
それに続くように1981年に道の中ほどに鎮座する「法然院」の近くに
西田幾多郎が詠んだ歌「人は人、吾はわれ也 とにかく吾行く道を吾は
行くなり」を刻んだ石碑が建てられました。
この仕掛けにより、「哲学の道」と名付けられ、歌の石碑が建てられた
時から「哲学者達が思想を巡らせながら歩いた道」とのイメージが確立
し、その後も観光地としての整備が続きました。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。







1987年(昭和53年)には京都市電の軌道敷石を転用しての、歩行者が
歩きやすいように敷石が並べられ整備が行われました。
さらに道沿いに約450本の桜が植えられ、「桜が咲き乱れる散策路」
として毎春、多くの観光客を楽しませています。

管理用道路が日本屈指の慣行名所に変わった「哲学の道」の前編を記事
にしました。次回は後編を記事にします。
お楽しみに・・・・・


















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