2011年02月07日

企業の存続発展で最も大切な“モノ”/第2弾

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1月28日の記事にて『企業の存続発展で最も大切な“モノ”』との
内容を「映画会社の没落」を事例にして書きました。
企業の存続発展で最も大切な“モノ”/第2弾
*インターネットより抜粋した写真を掲載します。


何件かの質問や疑問、問い合わせがきましたので、再度記事にします。
結論的には、映画会社の没落の要因は、
①映画会社の経営者たちが、自らを「映画屋」と自負した。
②制約条件があり、正しい危機感が持てなかった。
③顧客の「映画」に対するニーズの多様化に応えられなかった。

以上の3点が大きな要因でした。


要因①については、経営者という職責においては「映画」という商品に
こだわり過ぎていたので、環境変化に対応できないのが当然です。

映画にこだわるのではなく顧客(ユーザー)が映画を「娯楽の一部」
ある。との環境変化にこだわる必要がありました。

要因②については、映画会社の製作した「映画」という商品を放映して
いた映画館を抱えていたので、映画館を見殺しにする訳には行かないと
の制約条件がありました。
その制約条件があったためか、「娯楽」が映画一辺倒の時代が過ぎても
新たな「娯楽」が求められている危機感が持てなかったのです。

要因③については、「映画」という商品が魅力がなくなった訳ではなく
顧客(ユーザー)の娯楽に対して「楽しみ方の変化」に気づかなかった
のでありました。
「映画屋」と自負していたこともあり映画館も新しい「娯楽提供施設」
に変化させることにできませんでした。



日本でも似たような「環境変化」に対応して成長したケースと環境変化
に対応できず没落したケースがありますのでご紹介します。
それは戦後、日本の食生活を支え続けてきました、どこの町内にもあっ
「八百屋」さんであり「魚屋さん」の存在です。
企業の存続発展で最も大切な“モノ”/第2弾
企業の存続発展で最も大切な“モノ”/第2弾


私が子供のころには、当たり前のように町内にあり、母親と買い物に
行った記憶も鮮明に残っています。
当時ですから当然、歩いて買い物に行きました。
近所だったので八百屋のおじさんが威勢よく見え、圧倒されながらも
頼もしく見えたこともありました。
ところが日本経済が成長発展しますと、「食生活を取り巻く環境」
激変しました。
環境変化①
◆「夢のマイホーム」との言葉が流行ったようにマイホームのために
 夫婦共働きが増え、八百屋さん魚屋さんの顧客でもある奥さん達が
 働き始めることが飛躍的に増加しました。従って、野菜・魚・肉を
 それぞれの店に買いに行くことが時間的に厳しくなりました。
環境変化②
◆人々の交通手段が自転車・電車・バスから「マイカー」の時代に大
 きく変化し、買い物することに駐車場が必要となりました。
 このころから「利便性」を求める時代へと転換していくように環境
 が大きく変わりました。
環境変化③
◆それまで八百屋さんや魚屋さんへ買い物へ行くことは、食べること
 が全てでしたが、「利便性」とともに「買い物に楽しみ」を求める
 傾向も出てきました。
 生活に余裕ができてくると、楽しみを求める。人として当たり前の
 ことが環境として変化が訪れました。

そこで、その環境変化である顧客の要望(ニーズ)を満たして登場し
たのが『食品スーパーマーケット』でありました。
社会現象である車社会に対応して「広い駐車場」、そして忙しい人達
の利便性を店内に「野菜」「魚」「肉」「たまご」等々の日常食料品
が全て一度の買い物で済む店舗設計がされていました。

地域の食品スーパーマーケットは、地元の八百屋さんが転身したケース
が多かったのですが、転身した「八百屋さん」は生き残っています。
ただ、「うちは八百屋だ」「うちは魚屋だ」と、こだわりを捨てきれな
かったお店は廃業を余儀なくされました。

この町内の「八百屋さん」「魚屋さん」が環境変化により「スーパー」
に変わった事例は、売っているものは変わらないが顧客のニーズに合わ
せた『販売経路』が変化したのです。
顧客は食料品に対しての「利便性」「買いやすさ」などを求めて行っ
たのです。
結果、「野菜」「魚」「肉」の商品にこだわるのではなく、顧客の要望
やニーズに応えないと、事業は衰退する。

これが結論であります。

従って「企業経営者」は商品へのこだわりを持つのではなく、
自社が置かれている現在の経営環境を正確に分析し、環境に適合した
「経営戦略」を持たないと事業の存続発展は、途絶えてしまう
ことになります。


また、「環境適応業」に関連した記事を書きます。








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この記事へのコメント
こんにちは。八百屋の例えは とてもわかりやすいお話だと思います。 ありがとうございます。 ただ やはり私は スーパーに例えなったとしても 八百屋のこだわり プライドのようなものを経営者には持っていて欲しい。 なぜなら また壁にぶつかった時に 乗り越えていかれないと考えます。 今 まさに 私がパートをしているお店がそうです。 経営者の方針 戦略が全く伝わりません。新しい物を取り入れたい気持ちは 何となく分かるのですが 手当たりしだいという感じで 本当に経営者がその商品を良いと思って 売り出しているとは思えないのです。 そして それら新しい商品によって 本来あるべき商品がおろそかになってしまっています。 結論として 商品とも倒れになる事がとても怖いです。 戸塚様でしたら その経営者にどのようなアドバイスをされますか?
Posted by パピコ at 2011年02月08日 12:42
バピコ様

コメント、ありがとうございました。
また記事を読んでいただき、感謝します。
う~ん… 困った社長ですね。
お店も見ていませんし、社長の話も聞いていないので概念的な話し
しか出来ませんが、スタッフに戦略や方針が伝わっていないのは、
経営者の重大な責任です。
新しいもの(商品?)を取り入れるのではなく、お客様の「声」を
もっと積極的に聞く必要があります。
そして、お客様の声から新しい商品なり、サービスのニーズ(要望)
が出てきて、その顧客のニーズを徹底的に店舗で実践することが
生き残れる唯一の道です。
自分ヨガリになり「たぶんお客様は…」「これを求めているはず…」
という結果にならないよう、真摯にお客様の声に耳を傾けましょう。
例えばお店に一日1,000人が来店したとして何人に接客していますか?
10%、つまり100人以下では、お客様のニーズは全く聞けていません。
店側が思っていることと(売る側)、お客様が感じていること(買う側)
では当然ギャップがありますので、そのギャップをお客様に聞く。
当たり前のことですよね。
出来ていないなら、今日からすぐ実施しましよう。
戦略はそれからです。

こんなアドバイスですかね…
Posted by 戸塚友康戸塚友康 at 2011年02月08日 20:32
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