2019年07月15日

山崎製パンの「ランチパック」が売れ続ける要因/後編

                     
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前回の記事で「山崎製パンの“ランチパック”が売れ続ける要因/前編」
を投稿しましたが、本日は後編をお届けします。

1984年に食パンを手軽に食べてもらいたい思いで「ランチパック」が開発され、菓子パンのひとつとしてラインナップに名を連ねました。
そのラッチパックが強化商品に昇格は2006年頃だったようです。
女性の社会進出が目覚ましく進み、食事のニーズも多様化して持ち運びが便利で気軽に食べられるランチパックは時代の環境変化にピッタリとマッチした商品に進化していました。
強化の一環として実施したのが、従来は自由度が高かく一貫性の無かった「デザインやロゴマーク・文字体の統一」でした。
また商品単体のテレビCMによる販売促進を力を入れ、山崎製パンのお家芸ともいえる「春のパン祭り」も様々なパンを対象として実施していますが「ランチパック」だけは、個別のキャンペーンとなっています。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。








販売促進の効果は絶大であり、ランチパックの売上は2006~2012年あたりに掛けて急速に伸びシェアを確保してきました。
2012年以降は売上は横ばいの状況が続いていますが、コンビニ業界のパン製品のPB(プライベートブランド)開発を考慮すれば、かなりの大健闘だといえるのでないでしょうか。
これまでに1600種類以上の商品が発売されたランチパックの売れ筋は全国的には「ピーナッツ」が不動の第1位であり、続いて「たまご」「ツナマヨネーズ」が2~3位を争っているようです。
西日本では「たまご」が、東日本では「ピーナッツ」が第1位です。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。









また「ランチパック」の開発体制は他社とは異なり、山崎製パン全国の
26工場のうちランチパックを製造している20工場であり、工場ごとに各エリアを担当して商品供給を行っています。
工場ごとに各地の特産物を使用した域限定商品の開発担当して、例えば九州エリア限定では「福岡県産あまおう苺ジャム&ホイップ」を製造しており、ご当地限定品として10年以上九州地区で売れ続けています。
ご当地限定ランチパックが全国展開したケースもあり、東京武蔵野工場で開発された「桔梗信玄餅風」はお餅ときな粉クリーム・黒蜜クリームがサンドされた商品であり、関東地区全体で大好評だったため全国展開に切替えた例もあり、売場の変化に気を配っています。









*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。









多種多様なご当地パンの開発・販売が「ランチパック」の継続ヒットの要因であるのではないでしょうか。
山崎製パンの方針で「各工場が開発する新商品に対して、基本的には口を挟まない」ことが大原則だと言われています。
ブランドイメージを守るためにパッケージなどは本社が主導しますが、現場での商品開発を尊重して工場現場でのモチベーションを重視し、各工場間での競争意識を刺激して売上を競うことも重視しています。

今後とも「ランチパック」の新商品開発が楽しみですね。



















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