2016年03月07日

優良企業「ドン・キホーテ」が違法労働で書類送検

                     
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先月に、誰もが知っているディスカウントストア「ドン・キホーテ」
過度な労働基準法違反をしていたとして東京労働局より書類送検されて
いたことが判明しました。
内容は違法な長時間労働をしていたとして、該当店を担当する支社長・
店長ら計8名が労働基準法違反として書類送検されました。
同社の労使間で定められた時間外労働の上限は、「三ヶ月で120時間」
だったようですが、実態は最長415時間超の時間外労働が行われており
、違法な長時間労働が日常的に起こってい現実が露呈されました。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。





そもそも労働基準法の第32条による労働時間の制限は週40時間、一日
の上限が8時間と定められています。
あまり知られてはいませんが、週40時間と一日8時間の労働規制につい
ては、それぞれ別の意義を有する独立した規定であります。
仮に使用者が両方の規制に違反して雇用者を労働させた場合、刑事上で
は2つの罪が成立しますので要注意事項です。

ただ、しこの第32条には例外があり、労使協定を締結して届出を行えば
労働時間を延長して労働させることができます。
これを条文の番号から「三六(サブロク)協定」と呼ばれています。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。






この「三六(サブロク)協定」は、法定労働時間をを超えた労働や法定
休日労働を行うための手続きを定めたものです。
会社や事業所ごとに、労働者の過半数で組織する労働組合か、労働者の
過半数を代表する者と使用者が協定を締結して、延長が可能な労働時間
を定めたうえで行政に当局に届出をすることになっています。


今回の「ドン・キホーテ」のような労働時間に関する労働基準法違反で
書類送検されるのは、比較的珍しいケースだと思います。
通常、違反行為が発覚したあとの流れとしては、
『立ち入り調査⇒是正勧告⇒是正報告書の提出。といった違反行為是正
の機会』
が与えられます。
書類送検まで至ったのは、是正勧告に従わない。虚偽の是正を報告書を
提出してい。是正報告書を提出したのに結局是正しない。などの悪質な
ケースに限られているはずです。

実際、「ドン・キホーテ」は2008年以降に41件もの是正勧告を受けな
がら、これに従わなかった悪質企業と見なされたようです。
労働基準法を遵守する意識が低い『ブラック企業』と判断されました。
いわゆる『ブラック企業』対策として、厚生労働省が東京と大阪に設置
した「過重労働撲滅特別対策班」による書類送検は3件目のようです。
今後も悪質な労務管理をしている企業は、徹底的に暴かれて名前も公表
されるという厳しい処置が行われるようです。

いくら業績が向上している「優良企業」でも、従業員の働く環境を規定している労働基準法に違法な行為を行い、是正勧告に従わないのは企業モラルとして欠如しています。
早期に是正して本物の「優良企業」を目指してほしいものです。














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