2016年02月25日

缶コーヒーの主要販売の自販機存在の危機/前編

                      
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日本自動販売機工業会の調べによりますと、飲料自動販売機の設置台数
は2014年度末の時点で全国に256万8600台、販売金額は2兆1935億円
だったことが判っています。
凄い金額だと驚きますが前年対比を見てみますと、設置台数は0.9%減
販売金額は2.6%減と下降線をたどり、発表されていませんが2015年度
も同様の落ち込みが予測されています。
飲料の「販売チャネル」はスーパーマーケット・コンビニエンスストア
・酒販店などの小売店と自販機の二極分化されており、自販機のルート
比率は1998年に44%でしたが、2014年度には30%に低下しました。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。





自販機ルートの販売が落ちた要因は、コンビニにて飲料を買う消費者が
増え、2014年4月の消費税導入で各社が価格を引き上げたことが大きな
要因となっています。
そのような環境下、清涼飲料水のキリンビバレッジとダイドードリンコ
は飲料自動販売機事業で業務提携を結び、4月から両社が運営の自販
機で紅茶とコーヒーの相互供給をスタートさせます。
自販機の台数はダイドーが25万台で業界4位、キリンは21万台で5位
であり、この結果双方の主力4商品を取り扱う自販機は50万台を超え
、キリンは販売競争の激しい缶コーヒーでダイドーの主力ブランドを販
売し、ダイドーは手薄の紅茶飲料が強化でき相乗効果が見込めます。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。





ダイドーは屋内外の幅広い地域に自販機を抱え、飲料売上高の8割以上
が自販機で占めているのが現状です。
キリンはオフィスビルや複合ビルなどの屋内の設置が多く、特定の顧客
が繰り返し利用する傾向が強く、自販機での売上比率は約3割です。

自販機から生まれたヒット商品、それが缶コーヒーです。
ダイドーにとっては全売上の5割を占める主力商品です。
ダイドーの2015年1月~10月期の連結決算は、売上高は前期比1%減の
1147億円、営業利益は約23%減の40億円、純利益は38%減の
19億円でした。

コンビニ各社が出来立てのコーヒーの販売を強化して、コーヒーの売上
を飛躍的に伸ばしていることが自販機の缶コーヒー販売に大きな打撃
を与えているようですね。


今回の業務提携が、どのように市場(マーケット)に影響を与えるか、楽しみに動向を拝見します。












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