2015年04月13日

デフレの勝ち組み岐路に/しまむら

                      
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またまた「デフレの勝ち組み」と言われてきた企業が凋落の危機に陥り
、変革の岐路に立っています。
低価格カジュアル衣料品大手チェーン店の「しまむら」が、先日発表し
ました2015年2月期の決算は、売上高が2%増の5118億円、営業利益が
12%減の368億円と2桁マイナスとなってしまいました。
前期2014年2月期も約8%減であり、2期連続の減収は1988年の株式上
場以来、初の業績悪化となっています。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。




主力業態は「ファッションセンターしまむら」であり、昨年の消費税増
税後も内税表示で実質値下げを行ってきたが、円安進行もあり、商品構
成見直しで価格を上げ始めています。
天候不順や消費者の節約志向で地方都市郊外店を中心に売上が低迷し、
客数も減少傾向にあるようです。
中でも肌着や靴下などの実用衣料品が不振の傾向が強く、稼ぎ頭である
「肌着部門」は粗利率3年連続マイナスという結果に終わっています。


*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。





同じく「肌着部門」を主力商品としている「ユニクロ」は絶好調。
2015年8月期は過去最高を見込んでいるようです。
既存店売上は前期比8.4%増、増税後の対応が早く、高品質へのシフト
が成功し、値上げも消費者に受け入れられています。

衣料品の2強だが、両社のビジネスモデルは大きく異なります。
ユニクロのSPA(製造小売業)に比べ、しまむらは商品仕入れが主力
となっており仕入れの場合、半年前以上に発注し、原価を下げるために
全品買い取りを行い、柔軟な商品変更は難しい状況です。

*インターネットより関連写真を抜粋させていただきました。




「しまむら」の最大の強みである豊富なアイテム数も完全に裏目。
数万点のアイテムを持つ店内にはハンガーに掛かったたないな色や形の
服を所狭しと陳列し、サイズが無くなっても、基本売り切りで追加発注
を行わないシステムであったため、売れ残ったものは在庫となります。
その中で特に前期は、在庫を消化するための値引き販売を拡大させざる
得なかったようです。

「アイテム数を増やし、価格を下げれば売れる。」という慢心があった
のではないか。という専門家もいます。
人口減少の中で国内店舗数ではユニクロを抜いて断トツであります。
今期も80店舗の出店計画があり、グループ全体で2000店に届く勢いが
ありますが、SPA(製造小売業)のユニクロが50%近い粗利益を稼ぐ
半面、しまむらは頑張っても30%にすぎません。
管理費削減などで何とか補っていましたが、一度売上が落ちたり粗利益
を落とす値引き販売をすると利益が大幅に減少する傾向です。

「しまむら」さんのトップの戦略、巻き返しが注目となります。








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