2014年10月31日

年功序列型賃金廃止が目指すもの

                      
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今年に入って「年功序列賃金」の記事を何度か書きましたが、いよいよ
グローバル化が進む中、かって日本の高度成長を支えてきた「神話」の
一角が崩れようとしています。
パナソニック日立製作所などの企業をはじめキリンビールや日産自動
車といった大手企業が次々と「年功序列」廃止の方向に進んでいます。

*関連写真をインターネットより抜粋させていただきました。



先日の記事でパナソニックの10月より管理職を対象に、年功序列部分を
廃止して、役割に応じて賃金が上下する制度を導入しています。
年功序列的な要素が強い一般社員(係長以下)の賃金体系についても、
来年4月をメドに見直すための協議に入っていることが判明しました。
役割の大きさや業績への貢献度などを賃金に明確に連動させることによ
「チャレンジ意欲を喚起する」ことが狙いのようです。
しかし実態は誰でもが固定定期に毎年上がる「年功序列」の賃金が廃止
されて「実績給」「能力給」へ移行することは確実に賃金格差が生ま
れます。

*関連イラストをインターネットより抜粋させていただきました。



高度成長時代が終わり、低成長時代に突入している現在、今この時期に
「年功序列」を廃止する本来の目的はひとつです。
人件費の配分を変える体質強化です。

企業の業績や利益が右肩上がりで増えないことは、人件費を微増させた
ら企業経営を圧迫することは当然のことです。
利益が増加しないと予測され、人件費の原資を増加しにくい場合、原資
配分を「成果を出している人」「能力の向上が著しい人」に配分したい
のは経営者としては当然のことです。

他の人より「成果が出ていない」「能力の向上が見られない」社員でも
従来でしたら「年功序列」部分で賃金アップが図れていた従業員は事実
上の減給になることも当然、出てくると予測されます。

*関連イラストをインターネットより抜粋させていただきました。



また、企業経営において利益が出ている時期に次の「体質強化の戦略」
を考え、実行するのは当然のことです。
利益が出ている時期なら「人事戦略」ですが、利益が出ていない時期に
行いますと「賃金カット」になるのですから・・・・・
大企業を中心に『賃金は上がる』との神話・日本人の体質を今のうちか
ら思想教育することが本当の狙いです。

時代は完全に変わりました。
給与は自分で稼ぐ。時代です。










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