経営コンサルタント 戸塚友康 の推進力ブログ! (株)ビジネス・サポートコーポレーション
経営コンサルタント 戸塚友康 のブログです。豊田市と浜松で経営者の学びの場「成果塾」を企画運営。
2010年09月09日
斜陽産業の大飛躍/自転車『あさひ』
本日は、斜陽産業でありながら大飛躍した実例をご紹介します。
大阪市都島区に本社をおく(株)あさひ。と聞くよりも自転車の
『あさひ』と、ご紹介したほうが判りやすいでしょうか…
昭和50年頃、現在の(株)あさひ下田進社長は父親の経営する
小さな玩具店を手伝っていましたが、近郊の大型ショッピング
センターの開業にともない開店休業状態に陥っていました。
当時を振り返り下田社長は「お客さんに来てもらえるかどうか
を人気のバロメーターにするなら、自分の仕事も、店も誰にも
必要とされていないのと同じだ。」との切ない思いを数年間も
味わったそうです。
当時の悔しく、切なく、やり切れない思いは、
「今日もお客さんは、お店に来てくれなかった」
「朝から晩まで店を開けて、売上は1000円に満たなかった」
「いつまで待っても、みんな店の前を素通りするだけだ」
こんな思いが毎日続いたと語っています。
下田社長は、
◆世の中に必要な会社になるには、どんなサービスが必要か?
◆どのようなスタッフを育てたらいいのか?
◆店づくりは、どうあるべきなのか?
◆価格とは、何を基準にどのようにしたらよいか?
を考えて、ひとつひとつ解決して行ったと聞きます。
そして重要視したのは「既存店来客者数」の前年対比の伸び率を
最重要施策としました。
多くのお客さんに、来てもらえる店になるために下田社長が追及
したのは、集約すると3点でした。
①お客さんが入りたくなる店にすること。
②来てくれたお客さんに喜んでもらえる接客をすること。
③お客さんが納得してくれる価格を実現すること。
を徹底して行動に移しました。
①を実現するために、商品の陳列方法や整理整頓の完成度を高める
ことに全精力を傾けました。 社長自ら、店内を美しく演出する
陳列方法を作り上げました。
また、現在でも店舗巡回を行い、掃除のしにくい場所を見つけて
自分自身で掃除を行い「徹底した清掃」を継続しています。
②の接客の向上のために、社員育成の時間と手間は惜しまない。
時間を掛けて自転車に必要な知識と技術を、プロとして身に
つけさせています。また同時に社員の「ハート(心)」の育成にも
時間と手間を掛けています。
③の価格についても合理的な戦略によって実現させています。
お客さんにとって意味のないこと、必要ではないことは、社長が
先頭に立ち徹底的にムダを排除する。ことなのです。
例えば、あさひさんでは「パンク修理代」を尺度としてコスト意識
を高めています。
「経費が8万円掛かる。というのは簡単ですが、8万円稼ぐのは大変
なことです。手を真黒にして汗をかいてパンク1本修理して800円
稼ぐのが現実です。8万円はパンク修理100本分に相当する。会社
の大切なお金を簡単に使ってもらっては困る」
この3つの鉄則を徹底して守って20年、今では不況の中、2009年度の
決算期では売上高216億円となり経常利益は26億円と過去最高を更新
しています。
(株)あさひさんの企業経営の姿に『勝ち組み』の本筋があるように
思います。
◆簡単なことを徹底して行い、差をつける。
◆すぐに売上や利益を上げることばり
考えず、お客様が喜ぶこと最優先する。
特効薬や妙案は、ありませんので…
ブログ村「コンサルタント」
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
『ブログ村』の『コンサルタント部門』に参加しています。
皆さんの応援の『ひと押し』が活力になります。
大阪市都島区に本社をおく(株)あさひ。と聞くよりも自転車の
『あさひ』と、ご紹介したほうが判りやすいでしょうか…
昭和50年頃、現在の(株)あさひ下田進社長は父親の経営する
小さな玩具店を手伝っていましたが、近郊の大型ショッピング
センターの開業にともない開店休業状態に陥っていました。
当時を振り返り下田社長は「お客さんに来てもらえるかどうか
を人気のバロメーターにするなら、自分の仕事も、店も誰にも
必要とされていないのと同じだ。」との切ない思いを数年間も
味わったそうです。
当時の悔しく、切なく、やり切れない思いは、
「今日もお客さんは、お店に来てくれなかった」
「朝から晩まで店を開けて、売上は1000円に満たなかった」
「いつまで待っても、みんな店の前を素通りするだけだ」
こんな思いが毎日続いたと語っています。
下田社長は、
◆世の中に必要な会社になるには、どんなサービスが必要か?
◆どのようなスタッフを育てたらいいのか?
◆店づくりは、どうあるべきなのか?
◆価格とは、何を基準にどのようにしたらよいか?
を考えて、ひとつひとつ解決して行ったと聞きます。
そして重要視したのは「既存店来客者数」の前年対比の伸び率を
最重要施策としました。
多くのお客さんに、来てもらえる店になるために下田社長が追及
したのは、集約すると3点でした。
①お客さんが入りたくなる店にすること。
②来てくれたお客さんに喜んでもらえる接客をすること。
③お客さんが納得してくれる価格を実現すること。
を徹底して行動に移しました。
①を実現するために、商品の陳列方法や整理整頓の完成度を高める
ことに全精力を傾けました。 社長自ら、店内を美しく演出する
陳列方法を作り上げました。
また、現在でも店舗巡回を行い、掃除のしにくい場所を見つけて
自分自身で掃除を行い「徹底した清掃」を継続しています。
②の接客の向上のために、社員育成の時間と手間は惜しまない。
時間を掛けて自転車に必要な知識と技術を、プロとして身に
つけさせています。また同時に社員の「ハート(心)」の育成にも
時間と手間を掛けています。
③の価格についても合理的な戦略によって実現させています。
お客さんにとって意味のないこと、必要ではないことは、社長が
先頭に立ち徹底的にムダを排除する。ことなのです。
例えば、あさひさんでは「パンク修理代」を尺度としてコスト意識
を高めています。
「経費が8万円掛かる。というのは簡単ですが、8万円稼ぐのは大変
なことです。手を真黒にして汗をかいてパンク1本修理して800円
稼ぐのが現実です。8万円はパンク修理100本分に相当する。会社
の大切なお金を簡単に使ってもらっては困る」
この3つの鉄則を徹底して守って20年、今では不況の中、2009年度の
決算期では売上高216億円となり経常利益は26億円と過去最高を更新
しています。
(株)あさひさんの企業経営の姿に『勝ち組み』の本筋があるように
思います。
◆簡単なことを徹底して行い、差をつける。
◆すぐに売上や利益を上げることばり
考えず、お客様が喜ぶこと最優先する。
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Posted by 戸塚友康 at 09:09
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