2010年06月18日

セブンイレブンの戦略/第三弾

先日、セブンイレブンの戦略をご紹介しましたが、まだまだ
『凄い』と思われる戦略が存在します。
前回の「おにぎり」に続き、第三弾をご紹介します。


暑くなってきましたが、この季節に必要不可欠なコンビニの
商品といえば『冷やし中華』ですね…

セブンイレブンでは夏以外にも、その日の気温が急に上がると
店頭に『ひやし中華』を並べる準備をしているそうです。
ただし季節によって味を微妙に変えています。
知りませんでした… (驚)

まだ肌寒い春には「まろやかな味わいのスープ」が…
暑い夏には「酸味の効いたスープ」を…
涼しくなってくる秋には「やや甘みのあるスープ」を…
といった具合に気候・気温に応じて、お客様の皮膚感覚の違い
をベースに商品開発を行っています。
また、ざるそばの「つゆ」も同様だそうです。
スープの味が同じだと、夏と冬では食べた感じ方が微妙に違う
ことを、微妙に味を変えることでお客様の『美味しい』を見事
に掴まえています。


しかし、味を変える。ということはコストが高くなることです。
コストが高くなり価格に反映できないのは企業側の『損』
逆に年中、同じ価格で季節に応じた「美味しい」と感じるのは
お客様にとっては『得』

まさに企業側の『損』がお客様の『得』になる実例です。
現在の日本では企業側の『得』がお客様の『損』になる
ケースが圧倒的に多く、結果として
お客様からの評価が売上・利益。という厳しい
現実を突き付けられています。

季節変化・温度変化を考慮した商品開発は『顧客感動』
を追及している企業ならではの戦略ですね。




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Posted by 戸塚友康 at 08:45 │戸塚友康コラム

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